◆スリーシートパッキン

プロッター加工だから小ロット多品種可能!

スリーボンド社製のスリーシートパッキン。
プロッター加工販売しております。おおむねのタイプ在庫置いております。

■加工場風景

■特徴

従来の固形シートガスケットの問題点 スリーシートパッキンの利点及び特徴
1 従来の固形シートが助っ人(オイルシート、シートパッキン、コルク、ゴム、金属など)は接合面に挟まれボルトで締め付けられると、ガスケット事態が元の形に戻ろうとして接合面を押し返します。
そして、この押し返す力、つまり復元力による接合面との密着によって漏洩を防止しています。
従って応力が集中的に休みなく加えられたり熱が加えられたりすると材質の老化をきたし復元力が弱くなって必ず漏洩を引き起こします。
接合面に挟まれ締め付け加圧されると内部に含浸されている粘性体が表面に滲みだし、凹凸部分を充填し液状ガスケットと同様な漏洩防止機構によって漏洩を防止します。
従来の固形シートガスケットのように復元力だけで漏洩を防止するものではないのでいつまでも漏洩防止効果が衰えません。
2 オイルシート、石綿、コルク皮などは材質がポーラスなためそれ自体の組織体から毛細管現象によって不可避的な浸透漏洩が発生します。 長く強靭な特殊繊維に粘性体を含浸させてあるので毛細管現象による漏えいはおこりません。
3 粘着性がないため接合面に対する「なじみ性」が劣ります。 粘性体が含浸されているので柔軟性に富み接合面に対する「なじみ性」はきわめて良好です。
4 オイルシートやシートガスケットは締め付けられると徐々に厚みが縮小されるため締め付け後のボルトの緩みが発生します。 締め付け後20分程度で20%縮小しその後の厚みの縮小はきわめて小さいためボルトの緩みの発生はほとんどありません。
5 オイルシートの場合、接合面にさびが発生したり塗料の変色が起こることがあります。 さびの発生、塗料の変色などの副作用はありません。
6 オイルシートなどは打ち抜いたあと、寸法変化が起こることがしばしばあります。 寸法安定性はきわめて良好です。
7 接合面とのなじみ性が悪いため接合面の仕上げ制度は高いものを必要とします。 液状ガスケットと同様な漏洩防止効果があるので高い仕上げ制度を必要としません。従って加工工程を省き作業時間の短縮ができます。
粘性体が滲み出して凹凸を補填するので25Sでも50Sでもあまり影響はありません。
8 比較的大きな締付圧でないと漏洩を防止することができません。 吸着性、密着性が優れ含浸されている粘性体が接合面の凹凸部分をまんべんなく充填するので比較的少ない締付圧で漏洩を防止できます。
9 ジョイントシートなどはゴム分が完全に加硫されていないため一度使用し接合面から取り外す場合くっついてなかなか剥がれません。 100℃以下の場合、取り外しは比較的容易にできるので分解がスムーズにできます。

■種類一覧

タイプ 厚み 特長 使用温度範囲 締付面圧基準
H型
(高面圧用)
210H 1.0±0.1 高い締付面圧ではじめて粘性体がにじみ出てくるように考慮されてありS型よりも硬く耐熱性も優れています。 -40~180℃ 160~250kg/cm2
206H 0.6±0.06
203H 0.3±0.03
S型
(中面圧用)
210S 1.0±0.1 中面圧用で用途の広い標準タイプのスタンダード品です。 -40~150℃ 80~160kg/cm2
206S 0.6±0.06
203S 0.3±0.03
201S 0.1±0.01
T型
(低面圧用)
210T 1.0±0.11 S型よりも低い締付面圧でも粘性体がにじみ出てくるように考慮されています。 -40~100℃ 40~80kg/cm2
206T 0.6±0.06
203T 0.3±0.03
S型
F型
(超低面圧用)
210F 1.15±0.20 極めて低い締付面圧でも粘性体がにじみ出てくるように考慮されてあり面圧が不均一で低い接合面でも効果を発揮します。 -40~100℃ 30~80kg/cm2
206F 0.6±0.15
204F 0.4±0.10
202F 0.2±0.05

■仕様

S型 H型 T型 F型
シートに印刷されているマークの色 ミドリ オレンジ マークなし

厚さ mm 0.3・0.6・1.0
S型には0.1があります。F型には0.2・0.4があり、0.3はありません。
シートのサイズ mm 1,000×25,000ただし201Sは1,000×50,000
耐熱温度 150 180 100 100





フランジ面との なじみ ★★★ ★★ ★★★★ ★★★★★
低締付面圧条件 80~40kg/cm2 ★★★ ★★ ★★★★ ★★★★
40~20kg/cm2 ★★★ ★★ ★★★★ ★★★★★
面圧のバラツキ ★★ ★★ ★★★ ★★★★
中締付面圧条件 80~160kg/cm2 ★★★★★ ★★ ★★ ★★
面圧のバラツキ ★★★★★ ★★ ★★ ★★★
高締付面圧条件 160~250kg/cm2 ★★★ ★★★★★
250~500kg/cm2 ★★★★ × ×
高締付トルク × × ×

蒸気用(中) 200℃以下 × × × ×
蒸気用(高) 200℃以上 × × × ×
温水 95℃ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
酸・アルカリ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
ガソリン 45℃ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
溶剤 ★★ ★★ ★★ ★★
LPG × × × ×
ガス 気体 × × × ×
フレオン 耐寒 × × × ×
ASTM#3
ゴム膨潤油#2
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
耐熱油 150℃~200℃ ★★ ★★★

熱ヘタリ トルクダウン ★★ ★★★
縮小率 圧縮強さ ★★ ★★★
復元率 弾力性 ★★★ ★★ ★★★ ★★★★★

★の表示は、数が多いほど優れていることを示します。
△印は、条件によっては使用が可能であることを示します。
×印は、使用不可能を示します。

■物性

面圧と圧縮・復元の関係

種類 NO.203のS型およびT型 NO.203のH型
測定 厚み 圧縮厚み 復元厚み 圧縮率 復元率 厚み 圧縮厚み 復元厚み 圧縮率 復元率
面圧 30 0.30 0.30 0.30 0 0 0.30 0.30 0.30 0 0
50 0.30 0.29 0.30 3 100 0.30 0.29 0.30 3 100
70 0.30 0.29 0.30 3 100 0.30 0.29 0.30 3 100
90 0.30 0.28 0.29 3 100 0.30 0.29 0.29 3 0
110 0.30 0.27 0.29 13 67 0.30 0.29 0.29 3 0
130 0.30 0.27 0.29 13 67 0.30 0.29 0.29 3 0
150 0.30 0.27 0.29 13 67 0.30 0.29 0.29 3 0
種類 NO.206のS型およびT型 NO.206のH型
測定 厚み 圧縮厚み 復元厚み 圧縮率 復元率 厚み 圧縮厚み 復元厚み 圧縮率 復元率
面圧 30 0.60 0.48 0.56 20 75 0.60 0.58 0.58 3 0
50 0.60 0.48 0.56 20 75 0.60 0.56 0.57 7 25
70 0.60 0.47 0.56 22 70 0.60 0.55 0.56 8 20
90 0.60 0.46 0.54 23 57 0.60 0.52 0.55 13 38
110 0.60 0.46 0.54 23 57 0.60 0.52 0.55 13 38
130 0.60 0.45 0.52 25 47 0.60 0.50 0.53 17 30
150 0.60 0.45 0.52 25 47 0.60 0.50 0.53 17 30
種類 NO.210のS型およびT型 NO.210のH型
測定 厚み 圧縮厚み 復元厚み 圧縮率 復元率 厚み 圧縮厚み 復元厚み 圧縮率 復元率
面圧 30 1.00 0.76 0.94 24 75 1.00 0.89 0.80 20 0
50 1.00 0.75 0.94 25 75 1.00 0.75 0.79 25 16
70 1.00 0.72 0.91 28 68 1.00 0.74 0.79 26 16
90 1.00 0.70 0.88 30 60 1.00 0.73 0.77 27 14
110 1.00 0.68 0.87 32 59 1.00 0.73 0.77 27 15
130 1.00 0.67 0.87 33 61 1.00 0.73 0.77 27 15
150 1.00 0.64 0.85 36 58 1.00 0.70 0.75 30 17

引裂強度

単位:kg/cm2

S型 T型 H型 F型
NO.203 70~90 75~85 65~70 67~72
50~70 60~70 60~65 62~67
NO.206 55~85 90~100 95~105 87~102
75~85 90~95 80~85 81~86
NO.210 55~65 90~100 90~100 93~98
65~75 70~80 80~90 85~90

※JIS-K6301 9-4のB型の試験片を打抜き室温にて引張速度150±5mm/minで測定する。

引張強度

単位:kg/cm2

S型 T型 H型 F型
NO.203 250~280 300~310 210~220 102~107
135~165 155~165 205~215 88~93
NO.206 255~270 320~330 350~370 138~143
180~195 200~210 290~300 126~131
NO.210 160~165 240~260 320~350 132~137
120~130 175~185 240~260 108~113

※JIS-K6301 3・2・1の2号型のダンベル状試験片を打抜き室温にて引張速度150±5mm/minで測定する。

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